趣味について考える
「趣味」とは何でしょうか。「娯楽」とは何が違うのでしょうか。いずれも余暇を楽しむことに違いありません。しかし、「趣味」には目標があり、目標があることで努力が生まれ、努力の結果に対しての喜びや悔しさが生まれます。それこそが「趣味」の醍醐味です。 最近は様々な趣味があふれています。だからこそ手当たり次第でなく、しっかりと考えて趣味を選ぶ必要があります。
琴伝流では「複線型趣味」を勧めています。夢中になって大正琴を練習した若い頃があったからこそ80歳を超えてもなお新しい曲に次々と挑戦できるのです。若い人に向いている体を激しく動かすスポーツなどの趣味、時間に少し余裕ができた世代に適した趣味、年齢に関係なく生涯楽しめる趣味をバランス良く余暇に組み込み、今から趣味の貯金をしましょう。
大正琴の魅力
最も音を響かせなければならない共鳴箱(胴)の上に、最もしっかりとしていなければならないフレットがのっている、そんな厳しい条件の構造の大正琴。だからこそ奏者の技量の差が演奏に現れ、大正琴は奥が深いと言われるのもそのためです。
もちろん、大正琴の練習日に仲間と話ができることを楽しみにしている方もたくさんいます。大衆楽器の大正琴の楽しみ方は十人十色。まずは触って、あなたにあった楽しみ方を見つけてください。
大正琴アンサンブルの登場…第三次ブーム
琴伝流は昭和49年に大正琴購入者へのサービスとして演奏指導を始め、大正琴でもっと豊かな音楽表現をしたいと、弦や大きさを変えるなど自由な発想で楽器の改良を始めました。こうして昭和50年代半ばまでに琴伝流が大正琴史上初となる「アルト大正琴」、「テナー大正琴」、「ベース大正琴」を開発し、大正琴アンサンブルが誕生しました。
これにより大正琴の音楽性が一気に高まるとともに、大正琴がひとりで楽しむ楽器から大勢で楽しむ楽器となり、当時の農協婦人部などの協力もあって琴伝流の大正琴アンサンブルが全国に広がり、これを見た他の流派も普及活動を熱心に行い、愛好者の数が急激に増えました。これが第三次ブームです。
以降、新しく興った流派はもちろん、数団体あった既存の流派にも琴伝流の演奏スタイルが影響を及ぼし、大正琴アンサンブルは最もポピュラーな演奏スタイルとなりました。
奏法の進化
琴伝流の実現した大正琴アンサンブルは今日では大正琴演奏スタールのスタンダードとなっています。そして、琴伝流が大正琴音楽文化にもたらしたものは大正琴アンサンブルだけではなく、その自由な発想で様々な奏法も大正琴音楽に取り入れました。
スライド奏法
自由な発想の琴伝流は、昭和40年代に流行ったスチールギターと大正琴を結びつけ、天板をはずしてスチールギターのように演奏する「スライド奏法」を考案しました。
ミュート奏法
スライド奏法考案の時期と同じ頃、ギターの奏法をヒントに、ピックを持つ手を弦にあてながら演奏するミュート奏法も琴伝流が始めました。
弓奏法
琴伝流を運営する日本バイオリン研究所はその名の通りバイオリンメーカーとして創業しました。こうした歴史から、バイオリンの弓を使って演奏する「弓奏法」も昭和50年代に琴伝流が最初に始めました。