平成23年3月11日に発生した東日本大震災の復興を願い、琴伝流は大正琴のボタンと「日の丸」を重ね合わせてイメージしたロゴマークを定めて支援活動を行い、平成26年からは活動の継続を図るためロゴマークのデザインを変更。大正琴の仲間がつながることでお互いが支え合う社会の実現を願い続けています。
がんばろう日本、つなげよう大正琴の絆
これまでの主な義援金支援活動
平成07年 | 阪神淡路大震災 |
平成17年 | 新潟県中越地震 |
平成19年 | 能登半島地震 |
平成23年 | 東日本大震災 (義援金と大正琴寄贈) |
平成23年 | 長野県北部地震 |
平成28年 | 熊本地震 |
令和元年 | 台風15、19、22号災害 |
東日本大震災と琴伝流
平成23年に発生した東日本大震災では、琴伝流の仲間を含めた多くの尊い命が失われました。琴伝流が会員から預かって被災地へ送った義援金は1,100万円を超えます。
一方で、津波で砂が入って錆びた大正琴を修理できないかと相談を受けたことをきっかけに、大正琴の仲間の直接的な支援が必要と痛感し、「大正琴絆基金」を立ち上げ、約200台の新品の大正琴をお届けすることができました。
中古大正琴を送る活動をした団体もありましたが、琴伝流が新品の大正琴を贈ることにこだわったのには理由があります。被災地の愛好者の心情を考えると、大正琴が希望の一筋の光になるために、費用負担は大変であっても、誰かの使い古しではなく、真新しい大正琴を贈る必要があると考えたからでした。
絆大正琴
平成26年3月に、東日本大震災復興に向けた希望のシンボルとして津波で失われた岩手県陸前高田市の高田松原の被災松を使って奇跡の一本松が描かれた「絆大正琴」を制作し、長野県芸術文化総合フェスティバルにおいて琴伝流北信指導者会が「花は咲く」の追悼演奏をしました。
新型コロナウイルス
新型コロナウイルスが流行し始めた令和2年の春に、大正琴愛好者がワンチームとなって感染終息を願う気持ちを、5大陸を意味する五輪カラーの青・黄・黒・緑・赤色で塗り分けた「ONE TAISHO-KOTO」の文字でマスクを付けた大正琴のボタンを囲んだロゴマークにしました。
また、大正琴愛好者の健康を願って「アマビエ」の大正琴バージョンもデザインし、お守りとしてスマホの待ち受け画面データを無料配布したほか、マスクケースなどのグッズを作成しました。
大正琴アマビエバージョングッズ
アフターコロナの文化活動
新型コロナウイルス感染拡大は、文化活動にも大きな影響がありました。緊急性の高い医療・経済対策に理解を示しつつも、人々を繋ぎ心のインフラとも言える文化の崩壊の警鐘を鳴らすべく、同年6月に琴伝流と地元文化団体有志により伊藤祐三・駒ヶ根市長に「アフターコロナの文化活動に関する要望書」提出しました。
ピンクリボン活動
大正琴愛好者は女性比率が高いことから、平成24年10月のピンクリボン月間に合わせて琴伝流のホームページの色をピンク色に変更して、乳がんの早期発見・早期治療につながる検診を呼びかけました。