音階ボタンには、数字と点と白・黒(#)を使って、それぞれに固有の記号が付いていますので、数字譜とまったく同じ記号の音階ボタンを押さえると、正しい音が出せるようになっています。慣れないうちはボタンを目で探してしまうでしょうが、練習を積むと左手がボタンの位置を覚えてきて、譜面に対して速く反応できるようになってきます。次の図を参照して音階ボタンの並び方を覚えてください。
音階ボタンの配列
大正琴の譜面(数字譜)
①数字譜では音の高さを数字と点と#で表しています。同じ数字でも下に点が付いていたら低い音域、上に点が付いていたら高い音域を表しています。また数字の左上に#が付いていたら黒の音階ボタンを表しています。このように数字譜は音階ボタンと同じ記号で書かれていますので、譜面とボタンを合わせるだけで簡単に正しい音が出せるようになっています。
②数字譜では音の長さを次の表のように表します。また琴伝流の譜面では、音符の長さ分の間隔をおいて各音符が割り振りされていますので、見た目でも音の長さがわかりやすくなっています。
③休符(音を出さない場所)は0で表し、長さは音符と同じ表し方となります。
④五線譜と数字譜を対比させると次のようになります。